違った角度からの渋谷
~東京都渋谷区神宮前~
浮世絵の研究家、もと東邦生命会長の太田さんは、
収集をはじめた一九二二年、三井銀行に入社し、金融の視察のため欧米旅行をした。
そのとき「ある湖畔の美術館に入ったら、
日本の花鳥画ぼかりを展示している一室があった。
絵は北斎で、シカゴ美術館だった」、また、
「畳敷きの和室の部屋に床の間や障子があり、
肉筆浮世絵が調和よく掛けてあった。それはボストンの美術館だった」。
太田氏はこの旅行で、
日本の浮世絵の海外における高い評価と愛好者層の厚いことを知った。
それ以来、氏は浮世絵の研究と収集に情熱をそそいだ。