人間回復の要求とコミュニティ
この場合、西側諸国で今日とくに問題になっていることとして、「福祉国家」から「福祉社会」への動きに注意したいのです。
これもすでに触れたことですが、「ゆりかごから墓場まで」国が何もかもの面倒を見る「福祉国家」・・・
これは、現実でも理念でも、今は大きく崩れてきており、別のやり方で福祉を進める「福祉社会」が追求され始めています。
ここで非常に問題になっているのは、地域や職域の共同体です。
共同体が福祉活動の主役になるような社会、これを今から育てていかなければならないというわけです。
「第三の道」の一つの方向です。
これまでの「福祉国家」と違って、国と個人の間にもう一つ中間組織として共同体を育成し、それに重要な役割を果たしてもらおうというわけです。
この共同体は今はやりの言葉でいえば、コミュニティです。
これが重視されてきていることは重要です。
先に、今日の新しい二ーズに関連して「出会い」の重要さに言及しましたが、これも、このコミュニティ重視の動きと関係があります。
その際「自然との出会い」「自分自身との出会い」「人との出会い」・・・
こういう出会いが要請されてくるといいましたが、このうち「人との出会い」、つまり、人と人との触れあいを推進するのに何が一番よいかというと、親しい小集団をたくさんつくることです。